ペット(犬の種類)
チワワ(Chihuahua)
(写真:ウィキペディアフリー百科事典より)
世界最小犬種
原産国/メキシコ
体 高/オス、メスともに12cm前後
体 重/オス、メスともに1kg〜2kg
被 毛/スムースタイプ(写真参照)は光沢のある密生した上毛。
ロングタイプは耳、首、四肢、尾に柔らかなふさ毛がある。
毛 色/様々な毛色がみられる。
チワワの祖先には、様々な説があります。9世紀頃、メキシコ周辺を支配していた種族が、聖なる犬として飼っていたテチチという犬がチワワの祖先と言われています。また、1519年にアメリカ大陸に上陸したスペイン軍が連れていた犬や、アメリカに渡った中国人が連れてきた犬などの説があります。
はっきりしていることは、原産国メキシコからアメリカ合衆国に初めて輸出されたのは1850年で、その後、世界各国に広まりました。犬種の中で、最小の種です。
性格は、活発で好奇心があり、小さな体で元気に動きまわります。自己中心的で自立心が強くて、何事にもマイペースな性格は、犬というより猫に近い印象を受けます。留守がちな家や、自分の都合のいい時だけ犬とベタベタしたい人にはうってつけの犬です。
ただし、家族の愛情を独占したいタイプなので、赤ん坊が生まれたり、新しいペットができて、みんなの注目が自分から移ると、そのライバルに牙をむくことがあるので注意が必要です。ぬいぐるみのような、愛くるしい風貌とは相反する強い自己主張をもっています。
被毛のタイプには、スムース・タイプと人気の高いロング・タイプの2タイプがあります。スムースは、短く光沢のある毛が密生していて、首の周囲の毛はやや粗く、頭上と耳の毛が非常に短いのが特徴です。ロングはふわふわと柔らかく、まっすぐか、わずかにウェーブがかかったものがあります。特に耳首、四肢と尾には長い被毛が密生しています。
毛色はいずれもフォーン、ブルー、チョコレート、ブラック、ブラック・アンド・タン、レッドなどがあります。
スムースの手入れは、獣毛ブラシを使い毎日ブラッシングします。ブラッシングは、皮膚を刺激して活性化する効果があるので、スムースだからといって、ブラッシングは時々でいいということではなく、毎日行うのが基本です。
ロングの場合は、毛玉ができないよう、ブラッシングとコーミングを組み合わせて行います。毛玉ができてしまうと、汚れが集中してしまい、皮膚のトラブルにもなります。毛玉が小さいうちはコームでほぐすことができますが、大きな毛玉ができてしまった場合は、プロのトリマーのトリミングをうけます。
家でのシャンプーは、1ヵ月に一度くらいのペースでおこないます。チワワは寒さに弱いので、冬場のシャンプーは簡単に仕上げ、すぐにヒーターなどの暖房器具の前へ連れて行きます。さらに乾いたタオルで水分をしっかりとふき取り、ドライヤーでしっかり乾かします。どうしても汚れや臭いが気になる場合は、ドライシャンプーやスプレー式の簡易シャンプーなどを汚れた部分に吹き付け、硬く絞った蒸しタオルで拭いてあげます。
また、週に一度の割合で、耳の中、ツメ、歯の状態をチェックします。チワワの場合、乳歯が残ったままになっていることが多く、これを放置すると歯垢や歯石がつく原因となります。歯石がついていると、歯槽膿漏や口臭の原因になります。普段から飼い主が、口を開けても嫌がらないようにトレーニングしておくと健康チェックが確実に行えます。
チワワは小さい体なので、屋外での運動は特に必要ではありませんが、運動せずに食べるだけでは肥満になってしまいます。いつも室内で飼い主と一緒に遊ぶことや、天気のいい日には日光浴や、ストレス発散のためにも、屋外で散歩させます。寒さに弱いので、冬場の散歩には、犬用の洋服を着せてあげるのもベストです。