ペット(犬の種類)
ビーグル(Beagle)
(写真：ウィキペディアフリー百科事典より)
元猟犬として愛される庶民派の人気犬
原産国/イギリス
体 高/オス、メスともに３３ｃｍ〜３８ｃｍ
体 重/オス、メスともに７ｋｇ〜１２ｋｇ
被 毛/光沢のある滑らかな短毛。
毛 色/ホワイトとブラック、タンの班
古代ギリシャで野ウサギ狩りに使われていたハウンド(猟犬)の子孫と言われています。その後、フランスやイギリスに連れてこられるとともに小型に改良されていきます。１６世紀のイギリスの王室あ貴族の間ではビーグルを使ったウサギ狩りが流行しています。体型として現在のようなビーグルが確立したのは、１９世紀中頃、イギリスにおいてです。以来、猟犬としても活躍していますが、家庭犬や野外競技犬として世界中で飼われるようになっていきます。アメリカの漫画「ピーナッツ」に登場するスヌーピーは、あまりにも有名なビーグルです。
犬名はフランス語で“大きな口を開ける。うるさくグチをこぼす”などという意味からきています。実際、狩りをするときには、よく響く声を張り上げます。このことから「シンギング・ビーグル(さえずるビーグル)」という愛称もあります。
外観は、やや胴長な体型でたくましい筋肉をもっています。頭部は幅広く、大きな目をしており、大きく長い耳は頬にかかって顎の付け根付近まで垂れさがります。これらが穏やかで愛嬌のある表情をつくっています。尾の長さは中くらいですが、根元は太くて上方にややカーブして立っています。光沢のある滑らかな短い被毛が密生して全身を覆います。
性格は明るく、陽気です。くわえて、常に集団で狩猟にさせられていたせいか、協調性に富んでいます。飼い主や家族はもとより、よその犬とも仲良くします。かまってくれないと愛情を求めてくるいじらしさもあり、楽しませてくれる犬です。
ただし、小柄だからといってあなどってはいけません。躾をせずに甘やかしていると、いたずらをやりたい放題です。行動力と勇敢で体力があることが、かえって裏目に出て、手に負えなくなります。とくに無駄吠えをはじめるなら、よく響く声で飼い主を悩ませます。しかし、それをクリアさえすれば、あとは魅力をたっぷり振りまいてくれる犬になりますので、十分に躾や訓練を行います。
もともとが狩猟犬なので、歩きまわることが大好きです。運動不足はストレスにつながり、無駄吠えをする引き金になります。できるだけ朝晩２回、３０分程度の散歩をさせます。
